リハビリテーション科について

リハビリテーション科

ツカザキ記念病院では、リハビリテーション科について理学療法・作業療法・言語聴覚療法などのことも書かれていました。

リハビリテーション科の皆様、お世話になりました。

リハビリテーション科について


ツカザキ記念病院のリハビリテーション科には理学療法、作業療法、言語聴覚療法があり、脳血管疾患等リハビリテーションⅠ、運動器リハビリテーションⅠ、呼吸器リハビリテーションⅠの基準を取得しておりました。また、リハビリ室は2階に急性期用、3階に回復期用と分かれておりました。回復期リハビリ病棟では、病室とリハビリ室が同じ階にありましたので、患者様にストレスなくリハビリを受けていただきやすく、スタッフ間の連携・連絡がとりやすい環境でございました。

併せて、入院中の患者様には、日曜・祝日を問わず365日リハビリを実施しており、1日約8単位を目標に提供させていただいておりました。全てのスタッフは、患者様に1日でも早い復帰ができるように、チームワークを大切に日々業務に取り組んでおりました。

理学療法


理学療法(Physical Therapy)は、患者の身体機能や運動能力を改善し、最適な健康状態を維持・向上させるための治療法です。理学療法士によって提供されるこの治療は、特に障害や病気によって身体機能が低下した人々に対して重要です。理学療法には以下のような特徴があります:評価と計画:理学療法士は、患者の身体的な問題を評価し、個々のニーズに応じた治療計画を立てます。これには、患者の運動能力、筋力、関節の可動域、バランス、姿勢などが評価されます。

手技療法:マッサージや関節の動かし方、ストレッチなどの手技を用いて、痛みを減らし、筋肉の緊張を和らげ、関節の可動域を改善します。

運動療法:特定の運動や体操を通じて、筋力を強化し、可動域を広げ、全体的な身体機能を向上させます。

物理療法:温熱療法、冷却療法、電気刺激療法など、様々な物理的な手段を用いて治療します。これらは痛みを和らげ、回復を促進する効果があります。

教育とアドバイス:患者に対して、自宅でのエクササイズ方法、日常生活での姿勢の取り方、予防策などについてアドバイスします。

予防とライフスタイルの改善:怪我の予防や生活習慣病の管理にも役立ち、より健康的な生活を送るための支援を行います。

理学療法は、手術後のリハビリテーション、スポーツ傷害、慢性疼痛、脳卒中、心臓病、老化に伴う機能低下など、幅広い状況で利用されます。また、小児から高齢者まで、あらゆる年齢層の患者に適応される柔軟性を持っています。

作業療法


作業療法(Occupational Therapy)は、日常生活や社会的な活動における障害や障がいを持つ人々の機能を改善し、独立した生活や活動への復帰を支援するための治療法です。作業療法士によって提供されるこの治療は、患者が日常生活の中で行う様々な活動(作業)を通じて、健康や幸福を向上させることを目指しています。作業療法には以下のような特徴があります:

評価と目標設定:作業療法士は、患者の日常生活の機能を評価し、個々のニーズに合った目標を設定します。これには、自己身体ケア、家庭生活、仕事、教育、レジャーなど、様々な活動領域が含まれます。

活動の調整と訓練:作業療法士は、患者が日常生活で行う活動について、効果的な方法や補助具の使用方法を指導し、訓練します。これには、身体的な動作(例:着替え、食事、入浴)、認知的な能力(例:記憶力、注意力)、精神的な側面(例:ストレス管理、感情調整)が含まれます。

言語聴覚療法


言語聴覚療法(Speech-Language Therapy)は、言語やコミュニケーション能力、嚥下(飲み込み)機能に関する問題を持つ人々に対して提供される治療法です。この治療は、言語障害、発音障害、聴覚障害、嚥下障害など、様々な状況で効果的です。言語聴覚療法には以下のような特徴があります:

評価と診断:言語聴覚療法士は、患者の言語能力、聴覚能力、嚥下機能などを評価し、問題の原因や程度を診断します。これには、言語理解能力、発話能力、音声の正確性、嚥下の安全性などが含まれます。

個別の治療計画:患者の評価結果に基づいて、言語聴覚療法士は個々のニーズに合った治療計画を立てます。これには、言語訓練、発音練習、コミュニケーション技術の向上、嚥下訓練などが含まれます。

言語訓練:言語聴覚療法士は、患者が言語を理解し、発話する能力を向上させるためのトレーニングを提供します。これには、言葉の理解力、語彙力、文法、文章構造などが含まれます。

音声矯正:発音障害や声の質の問題を持つ患者に対して、音声の正確性や流暢性を向上させるための訓練を行います。

コミュニケーション支援:コミュニケーションにおける問題を持つ患者に対して、コミュニケーション技術の向上や補助具の使用を支援します。これには、非言語的コミュニケーション(手話、筆談)、補助的コミュニケーションデバイス(AAC)の使用などが含まれます。

嚥下訓練:嚥下機能に問題を抱える患者に対して、食事や飲み物を安全に摂取するための訓練を行います。これには、口腔筋の強化、飲み込みの正確性を向上させるための技術や姿勢の調整などが含まれます。

言語聴覚療法は、言語やコミュニケーションに関する問題を持つ患者の生活の質を向上させるための重要な治療法です。これにより、患者はより自立した生活を送ることができるようになります。